こんにちは、ひよこ( @notetoself2017)です。
2022年の初夏に北海道利尻山・礼文島のフラワートレッキングツアーに参加しました。
今回のツアーのメインなんといっても、利尻山登山!
2週間くらい前から天気を監視していましたが、出発日の6月30日木曜日には見事な晴マーク。
登山中の天気としては、午前中の登っている間は曇っていて、8合目すぎたあたりから下山まではずっと快晴。登っている時に暑さによる体力の消耗がなくて、よい感じでしたー!
8合目すぎからずっと快晴なので、ばっちり日焼けしちゃいましたけどね。
利尻山(利尻富士)は100名山の1番
「利尻」の語源はアイヌ語で「リイ・シイ=高い・島」
利尻岳(りしりだけ)は、北海道利尻島に位置する単独峰。
利尻町、利尻富士町の2町にまたがる山で、日本100名山の1番目に数えられる。
国土地理院では利尻山(りしりざん)という名称がつけられているほか、「利尻富士」とも呼ばれる。 登山口は利尻町沓形、利尻富士町鴛泊の二ヶ所にある。
利尻山・利尻岳・利尻富士、どの表記も正解です^^
【標高】 1,721m
利尻山の山頂は南峰の1,721mですが危険個所のため立ち入り禁止。
北峰(1,719m)を山頂としています。
【標高差】 鴛泊コースの利尻北麓野営場(標高214m)から北峰の標高差1,490m
【所要時間の目安】 登り6時間、下り4時間
利尻山登山の装備や持ち物
前日に到着したときに感じたのは、気温も低く(最高気温18度)なにより湿気がない。すごく涼しく感じます。
登りは長袖メリノウール+ソフトシェル、途中でソフトシェルを脱いで。下りは長袖メリノウール。
寒くても・雨が降ってもよいようにフリース・レインウェアなどは持っていきましたが使わずに済みました。風も緩やかでしたが、強風だったらレインウェアとか使っていたかなと思います。
行動食もいつもより多め。というか、宿で行動食を食べてから出発。。ではなく、なんだか食べれなくて何も食べなかったから特に多めだったんですけどね。
宿でもらったおにぎり2個・バナナ、パン3個、チョコ、ナッツなど。こまめに食べて、下山時には2/3くらい食べていたのでちょうどよい量でした。
今回の荷物で一番重かったのが「水」
水場がないということで、2Lは必要と言われていました。暑くなったら足りないだろうけど、持ちすぎて体力が。。とか思って2Lとお湯0.5L。宿で、前日に水筒を預けておけば朝にお湯を入れてくれました。
結局1.8L飲んだので、心理的にも余るくらいがちょうどよいからよかったかな。
天気によっても水や行動食の量って変わるけど、最後に余るくらいがちょうどよいかなーと思っています。
あと忘れちゃいけないのが、携帯トイレ!
利尻山は山中にトイレがありません。携帯トイレブースのみ。長時間になるので、携帯トイレは必須です。現地でも売っていますが、買う時間があるのかも分からないため準備していきました。
モンベルの携帯トイレを持っていきました。一緒のグループの人もほぼモンベル携帯トイレでした!
他にはヘッドライト・ストック・帽子・サングラス・日焼け止め・目薬・UVカットリップ・デジカメ・充電器など。日帰り登山の装備です。
利尻山(利尻富士)はガイド付きで登山
今回は稚内空港集合の登山ツアーに参加。参加者11名、添乗員さん1名、現地ガイドさん2名。
宿から登山口までは送迎あり
ツアーだからというわけではなく、利尻山の宿からは登山口まで送迎ありです。
他の宿も対応しているところが多いので、助かりますね。
宿のバスに乗って、登山口まで。
3時30分に起きて、4時30分に宿を出発。朝日も綺麗で、素敵な一日になりそうな気になります。
登山口でガイドさんと合流しました。
お手洗い行きたい人は、ここですませます。
利尻山はトイレがありません。携帯トイレブースでとなるので、道中は携帯トイレを使ってとなります。私は一度も携帯トイレのお世話になりませんでしたが、、携帯トイレブースの中をみましたが綺麗でしたし、何より匂わない。結構、快適じゃんと思います。
利尻登山の注意事項
- 山中に水場なし。2L以上の水を持参することをお奨めします
- 8合目長官山まで4時間以上かかる場合はそれ以上進まず下山してください
- 沓形登山道は上級者向け。安易に踏み込まないでください
- 離島であり、怪我をした場合は救出に時間がかかることもあります。悪天候時や体調不良時の登山は控えてください
- クマ、ヘビなどの危険動物はいません。
ガイドさんに聞いたところ、怪我した場合は札幌からドクターヘリで2時間?かかるそうで。。。まあ離島だしね。
山中に水場はなしとありますが、歩き始めるとすぐに甘露泉の水場があるので、容器さえあれば補給可能。山小屋的な売店もないので、必要な水は持っていかないと本当にありません。
クマ・ヘビはいないです。クマ鈴は要りません。ガイドさんがおっしゃるには、リスはいるそうですが、今回の山行ではリスには会えませんでした。
利尻山のルール
- 携帯トイレを使うこと
- ストックにゴムキャップを付けること
- 植物の上に座らない・踏み込まない
登りの前の靴裏を洗うもそうですが、種が行き来しないことが非常に大事。
登山ツアーなのでチーム分け
まずは、ガイドさん2名なのでチーム分けです。
私はゆっくりチームにしました。早いペースがどのくらいかも分からないし、なにより早いペースで登る必要がないかなーと思っていたのです。普段は一人でマイペースで登っているとはいえ、大山とか筑波山とか混雑しているときはハイペースで頑張ってしまうので。。
一定のペースでのんびりと登りたかったのよね。
早いペースのチームが先に出発し、その後のんびりペースチームが出発。
登山口出発 5時5分
写真がないのですが、外来種の種を除くために登山口に入る前に靴裏を洗う道(側溝みたいな道)があるので、そこを歩いて登山道へ。
今回往復利用した鴛泊ルートは、とても整備されていて登りやすいです。9合目から山頂までの急登はありますが、危険箇所なし。山頂までほぼ一本道で迷う心配もないかなと思います。
標識についても、○合目という表示があるので分かりやすいです。
3合目の登山口の利尻北麓野営場スタート。5合目までは緩やか登山道。
6合目からすこしずつ急登になって、やや下って8合目を超えてすぐに避難小屋。
このあたりからすごく見晴らしがよくなります。
9合目から急登で鎖場もあったり、ザレ場だったりで、かなりキツイです。下山時が「げげげ。あの急登を下るのか」と本気で思いまししたが、ガイドさんのルート指示がありながら無事に降りれました。一度滑りましたけどね。。
歩き始めて10分くらいの場所にある甘露泉水。
環境省選定による「名水百選」にもえばられています。キタキツネもいないのでエキノコックスの心配はなし。
下山のときに水を少しだけ飲んだんですが、まろやかな軟水。そして、冷たくて気持ちよかったです。
〇合目とかの標識が妙に綺麗。雪が降るからもっと劣化しているものを想像していました。
休憩をこまめに入れてもらいながら、登っていきます。
朝起きた時に全然食欲がなくて、何も食べていかったんですよね。さすがにバテるといけないので、休憩のたびにすぐにエネルギーになりそうなバナナやパンを食べていました。
利尻登山に行く前に調べてもでてこなったガイドさんからの情報があってですね。。
登山道にうるしが生えているんですよね。うっかり触ったり・ザックが触れて手にうつるとかぶれるので気を付けてくださいとのこと。
森林限界を超えたあたりからなくなったとおもうのですが、途中まではモリモリとうるしが生えています。
5合目すぎたあたりから結構景色が変わってきて、さまざまな可憐な花をみることができました。
見晴らし台とかあるのですが、午前中は曇り空。
雨が降りそうな感じではなく涼しくて良いのですが。。下山時は見晴らしが本当によかったですヨ。
ガイドさんの指示で短い休憩をいれつつ。私はようやく食欲が出てきてせっせとパンやおにぎりを食べていました。あと、ストレッチね。
利尻山の避難小屋は原則宿泊禁止
利尻山には途中に避難小屋があります。
外観の写真がないのですが、去年?に屋根が飛んでしまって青のビニールシートが屋根替わりになっています。
同じグループの方で足がつってしまって。その方は山頂まで行かずに避難小屋で待つことになりました。
避難小屋の中は思った以上に綺麗。
利尻山避難小屋は緊急時以外の場合は原則宿泊禁止になっています。
利尻山のトイレ事情
鴛泊コースのトイレブースは、6.5合目・避難小屋付近・9合目の3箇所
私は使わなかったですが、トイレブースの中も意外とキレイでした。
よく考えてみたら、全員が携帯トイレを使うので、し尿が存在しないので、匂わないのが一番のポイントかも。
利尻山携帯トイレ取材記に内部写真が詳しくありますが、トイレットペーパーはあったかな?ないかもしれないから、自分で持っていくのがオススメかな。
使用済の携帯トイレは登山口に回収ボックスがあります。下山したら忘れずに回収ボックスへ。
また冬シーズンはトイレブースは閉鎖されます。 「利尻山トイレブース閉鎖のお知らせ2021
冷静に考えてみれば、し尿処理って負担が大きいし、衛生問題もあります。携帯トイレの使用が広まってもよいのかなーと思います。
利尻山の9合目からは急登 初心者注意
9合目からは本当に急登。
岩場や鎖場もありますが、せっせと登っていきます。
急登って慣れていないから。。どこに足を置くかガイドしてもらいながら頑張りました。
利尻山は火山岩でできているから脆くて自然に崩れやすく、最北端の百名山で登山客も多く、踏圧などの要因もあり、登山道の荒廃が進んでいます。特に9合目から山頂までは、ザレ場でちょっと危なげ。
とはいえ、急斜面で雨水などで流れて道が崩れないように工夫されて整備されいました。ありがたや、ありがたや。
環境省の利尻山鴛泊コース登山情報 の下のコラムに詳しく書かれています。
この看板が見えたら、ちょっと!
利尻山は、絶妙n良いタイミングで〇号目の看板があるので、精神的にもよかったです。
利尻山山頂到着 11:00
登りは曇り空でしたが、山頂につくころには快晴!
実は利尻山には北峰(1,719m)と南峰(1,721m)があって、登れるのは北峰の山頂のみ。
南峰は崩落が進んでおり危険なので現在立ち入り禁止。北峰が現実的な利尻山の山頂となります。
飛行機から見た、島の中央に利尻山があって「おー!」と思ったのですが
山頂からみると360度空と海。
山頂でお昼ご飯休憩をして、下山です。
ボーーと景色を楽しんだり、写真を撮ったり。
山頂で快晴になって本当に良かった!
利尻山の下山は結構きつい
9合目までは、「ひーーー」と思うような下りです。ストックがあると危ないので使わずに下ります。
途中でガレ場で滑ってしまいましたが、特に怪我もなく。。場所によってはお尻をつきながら、慎重に下って行きます。
足さばきもホントに、我ながらどんくさいなーと思いつつ。。これは慣れなのかなーと思いつつ。
南アルプス方面はなんどか登りましたが、どうにも岩場や鎖場が苦手で行かなくなったのよね。。まあ、慣れなのか好みなのか。
登りの天気とは変わって、下山のときは、雲が晴れて景色がよかったです。港や街が見えて、なんだか不思議な気分。
山頂からの急な下りを過ぎて、避難小屋に到着したらなんか急に気が抜けました。ホッとして、ストレッチしたり休憩。休憩していた方と合流して下山していきます。
振り返ると、自分が登った山頂がみえますねー。改めてみると、急登を頑張ったなーとしみじみ。
途中でキツツキがいたり、鳥がいたり。
下山はのんびりと。
たしか16時ごろに登山口に到着。
靴裏を洗って、お手洗いに行ったり。先に到着していたグループと合流して、宿のバスで戻りました。
利尻山登山の感想 初心者向けとは言い難いけどオススメしたい山
とにかく天気が良くて良かった!
そして、整備されていて登りやすかったです。ガイドさんの案内もよかったのもありますが、思った以上に整備されていて手入れが行き届いている登山道。
7月で天気がよいから混んでいますよとおっしゃっていましたが、登山道の追い越しとかすれ違いもあまりなかったです。多少はありましたが、気にならない程度。
宿に着いたら、とにかく風呂!!混んで入れないかも!?という心配がありましたが、無事に入浴
ご飯まで時間があるので、先にひとりでお疲れ乾杯。
朝が早かったとはいえ、11時間ほどの山行。
利尻山登山が初心者向けと聞かれたら、迷うところではあります。
ほぼ1本道ですし、整備された登山道。ここだけ考えれば初心者でもと思いますが、9合目からの急登・ガレ場・標高差や時間を考えると、どうかな?というところ。
やっぱり時間的なことを考えると初心者向けに是非とは言い難いところではあります。
初心者向けとはいえどの山もトレーニングは必要ですし、なによりも眺望が素晴らしいので、おすすめしたい山ではあります。