本宮神社を後にして、向かうのは滝尾神社。
神橋に戻り、車道にそってやや登坂を歩いて行きます。途中の日光美術館もやや気になりつつも、横目でみて歩いて行きます。
神橋から滝尾神社へ歩いて行く
歩道があるので安全ですが、この辺りは交通量が多めな印象です。
途中、なぜか迷子になりつつも、観光所の人がおっしゃっていた「道なりに登っていけば大丈夫」という言葉を頼りに、途中で駐車場の案内をしている人に聞いて、道を修正・・
滝尾神社の看板を発見!よかった。。どこで間違えたのかは分かりませんが、看板をみてほっとしました。
なにやら立派な建物がと思ったら、ツアー旅行の参集所でした。個人だと休憩する場所を探すのに苦労することもありますが、指定の場所で集まれて休憩できたりするのはツアー旅行の特権ですね。
ここからが、観光案内所の人の仰っていたハイキングコースです。
ハイキングコースを歩いて行くと、途中に神社がいくつかありました。
開山堂の横にある観音堂(産の宮:さんのみや)県指定文化財
この観音堂は、楊柳(ようりゅう)観音を祀ったものであり、別名「香車堂(きょうしゃどう)」「将棋っ駒」とも呼ばれる。将棋の駒の香車が戻らずに直進する駒なので、妊婦がこの駒を借りて帰り、自宅の神棚に祀ると、無事出産できるという安産信仰の社でもある。出産後は、借りた駒と共に新調した駒を一緒に返納するので、駒の数は増えるばかりである。
将棋の駒が沢山で「なんだろう?」と行ってみると、安産信仰の社でした。
医療が発達した現代でも出産で死亡してしまう妊婦がいるので、昔はもっと命がけの出産だったのでしょう。
駒が増えていくのはそれだけ安産だったという証なんだな、としみじみ思います。
後で調べたら、その奥には、勝道上人のお墓があります。勝道上人は日光を開山した9世紀の僧侶です。
スニーカーではなくペタンコ靴だったため、足が痛くなってきたので、平行している舗装された道を歩きます。
菅原道真を祀る北野神社
菅原道真を祀る北野神社が現れます。
こちらの神社には社はなく、鳥居と祠のみとなっています。
北野神社の無人のため、御朱印は本社で用意していますとのこと。
静かで趣のあるといえば聞こえがいいですが、ひっそりとした、前後に人がいないと寂しい道です。
滝尾神社に向かって歩いていくと注意喚起の看板
最近、この辺りの案内を口実に、女性に近づくものがおりますので、ご注意ください。見かけた場合は、日光警察署にご連絡ください。
こういう看板があると、なにかあったのかなと勘ぐってしまいます。看板があるから抑制力にもなるのかな?
ようやく滝尾神社の入り口までたどり着きました。
この階段を登っていくと、川のせせらぎが聞こえてきます。
白尾の滝
足元に白糸の滝の看板があります。
文明18年(1486)にはすでにこの滝についての和歌を詠んでる人がいたらしいという由緒ある滝。弘法大師が修行した滝。
ずっと晴れが続いていたので、滝の水の量はそんなに多くなかったです。
雨続きの後だと水量が多いんだろうなという印象です。
さあ、最後の階段を登って行きます。さすがに足が痛いです。日光東照宮・二荒山神社だけでなく滝尾神社まで歩くならスニーカーにしないといけなかったです。
途中には、影向石(弘仁11年(820)に弘法大師がこの地に来て、奥の石のあたりで神霊の降下を祈願したところ、美しい女神が現れたとされている)があり、階段を登りきると、鳥居があります。
運試しの鳥居
この鳥居は、運試しの鳥居(三代将軍家光公の忠臣、梶定良が奉納したものだそうで、鳥居の中心に小さい穴が開いていて、そこへ小石を3つ投げて、いくつ通ったかで運を競う)です。
うーん。東照宮ができる前はこの辺りが日光参拝の中心だったそうなので、こうやって遊んでいたのか本気で運を競っていたのか、気になるところ。
足がずいぶんと疲れましたが、滝尾神社に到着です!