こんにちは、ひよこです。
2017年8月のお盆にペルー旅行をしてきました。
ペルーは言葉(スペイン語)や文化の違い・移動が多いという不安があり、西遊旅行のツアーに一人参加。
ペルーの首都リマをはじめ、世界遺産のマチュピチュ・ナスカの地上絵・インカ帝国の首都だったクスコ・古代湖のチチカカ湖・ペルーに行ったら押さえておきたい観光地を網羅してきました。
リマ・クスコ・マチュピチュ観光も終わり、旅も後半戦。
ストライキ運動に巻き込まれたり、おにぎり弁当を美味しくいただき、7時間の移動。
少し睡眠をとったり、アンデスの景色を楽しんだりして、プーノ(3812m)に到着。
ペルーとボリビアの国境にまたがるチチカカ湖
チチカカ湖は、標高3810m。汽船が航行する世界最高所の湖です。
約8500平方kmという琵琶湖の約12倍もの面積があり、60%がペルー領、40%がボリビア領になっています。
チチカカ湖はインカ時代以前から先住民が暮らしていた地であり、現在もチチカカ湖やその周辺にはケチュア族やアイマラ族といった先住民族が住んでいます。湖には大小の様々な島が点在し、中にはプレインカ時代の遺跡が残されている島もあるそうです。
インカ帝国発祥の地とされている太陽の島は、インカ帝国初代皇帝マンコ・カパックとその妹ママ・オクリョが降臨したという神話が伝えらている場所でもあります。
港に着くと、現地ガイドさん(ケチュア語・スペイン語)がいらっしゃいました。ですが、クスコから同行しているガイドさんが「昔、チチカカ湖をいかだで一周したから!」と現地ガイドさんを差し置いて、案内をすることになりました。
港はチチカカ湖のウロス島に向かう観光の人ばかり。船に乗り込み、ウロス島に向かいます。
湖とは思えない広さです。
しばらくすると、島が見えてきます。見学をお願いしている島に向かいます。
見学をするというのは、ここで住む人たちの貴重な収入になるので、受付で割り振られているそうです。
トトラ葦でできたウロス島に上陸。ウル族の人々はいまでもトトラ葦を積み重ねた浮島に住んでいます。
お姉さんがお出迎えしてくれました。
太陽光パネルで電気が通っています。
これは、昔、浮島で火事があり、当時大統領だったフジモリ氏が援助政策を行い、島に電気が通ったとのこと。なので、このチチカカ湖に住む人たちは断然、フジモリ派。
ここで日本人の名前が出てくるとは思いませんでした。
浮島の作り方のデモンストレーションを見学。
マスコットや飾りなどが販売されています。
トトラ葦でできた家の中も見学させてもらいました。赤ちゃんが寝ていたのでそっと出ました。
弟くんは私たちをみてちょっと興奮。ガイドさんが飴をあげたら大喜びで食べていました。
トトラ葦でできた、バルサ(Barsa)という船に乗って、次の島に向かいます。
船首の部分にはピューマの顔になっています。
一番上のお姉さんとお兄さんが漕いでくれます。
昔はこの船で学校に行ったり、病院に行ったりしていたようですが、現在はエンジンのついた船で移動している模様。
途中で風に流されてどうにもならずにガソリンの船で助けてもらっていました。もしかしたら、観光用に漕いでくれているのかもしれません。
次の島は少し小さめ。隣にはいとこの島あるそうです。
この島でも物販がありました。
貴重な食糧があちらこちらにありました。
なんだろう、ガイドさんが言うには「魚は湖で取れるけど、こいつはなかなか取れないから貴重ですよ。」
チチカカ湖に住む民族は、ウル族。陸地で暮らすことができなかった被差別民の島でしたが、今では混血が多く、純粋はウル族は少なくなったようです。
陸地で住むウル族もいますが、チチカカ湖の中だと固定資産税がかからないので島で住みたい人もいるとのこと。
また、トトラという草を束ねて作った島に家を建てて浮かんでいるだけなので、時々流されて位置が変わることもあります。
また、家族が増えて・友人と一緒に住むために面積を広げたりつなげたりも自由。
友人・親戚同士で大きな島に住んでいたけども喧嘩して島を分けることもあります。
常に島の大きさや個数が変化しています。
チチカカ湖という場所は不思議と働くこと・生活するということを考えてしまいました。
きっと、島に住む子供のうち何人かは「この人たち(観光客)が住む世界に行ってみたい」って思うこともあるんじゃないかなって。スマホを持っていなかったと思いますが、そんな子供がスマホを持ったら世界が変わるんじゃないかな。と感じるのです。
その一方で、ウル族の伝統を守るという子供もいるでしょう。この島の伝統を守ることも大事ですし、残って欲しい。
日本にはこういった民族のことを知る機会が少ないので、貴重な体験となりました。
プーノのホテル「Qeulqatani」にて夕食
船を降り、プーノのホテル「Qeulqatani」に向かいます。
ツアーによってはこの辺りで宿泊することもあるようですが、高所で体調不良になる人が出ることがあるので、西遊旅行では夕食後、飛行機でリマ移動します。
高山病で体調が悪い人にと、添乗員さんがホテルにお願いして、おかゆを温めて提供してくれていました。
私たちはピスコサワーを食前酒に頂きました。
スープ
ペルーで頂くスープはどれも野菜がきちんと入っているのが嬉しいです。
ビーフの煮込み
しっかり煮込まれていて、柔らかかったです。
付け合わせの野菜がないのがちと残念。
フルーツ
プーノからリマに移動
すっかり、真っ暗ですが、ここから空港に向かってリマに向かいます。
クスコから同行してくれた個性的で面白かったガイドのMさんとは空港でお別れです。
リマに到着すると、リマのガイドのMさんと合流。深夜にチェックイン。
明日はナスカに向かうので、早朝集合・長距離移動です。