実家を離れて10年以上。
私には兄がいますが、兄も大学進学を機に実家を離れています。
3LDKの一軒家の実家には母が一人暮らしをしています。
今後、兄(現在関東圏)はおそらく奥さんのご両親と同居もしくは近隣に住む予定らしい。
その話を聞いたときに「私が実家に帰るつもりはないから、近くに来てくれないかな」とぼんやりと感じていました。
たまたまTwitterで「両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました」という本があるのを知って購入してみました。
両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。の内容
著者は大井あゆみさん。
漫画は二平瑞樹さんが担当されています。
実家の片付け問題、遠距離介護問題、高齢者ドライバー問題、お墓の問題。実家を処分することに決めたら全部解決できちゃった!
実例だからわかるノウハウ満載!実話コミックエッセイ。
著書の中の「実家じまい」とは、実家を売却して子供の近くに引っ越してきてもらい、親の老後は子供の近くで過ごす的な考え方です。
実家じまいは必要だけども・・・果たしてそれがいいことなのか?
母の介護が必要になったときのこと・実家をどうするか(私も兄も継がない)
そんなに遠くない将来に決めないといけないことです。
大井さんのように自分の近くに母が来てもらえば、楽といえば楽。
とはいっても、母には母の生活や属しているコミュニティがありますし、お友達も近くに住んでいる。
それとお別れして近くに来てもらうことが果たしていいことなのか?
母に提案して、関係の悪化にならないかなど、、考えられます。
母自身は今の実家の近くで生まれたので、この土地から離れたことがないですし
父が一生懸命働いて買った自宅を手放すとかできるのかなという心配もあります。
祖母は同居していた
母方の祖母は母の妹夫婦(私からみると叔母夫婦)と同居。
あまり詳しくは知らないのですが、家を建ててあげたりと金銭的援助をしている代わりに祖母の面倒をみていた節があります。
父方の祖母も父の弟夫婦(私からみると叔父夫婦)と同居。
なかなか大変な祖母でして・・・10年ほど施設に入っていました。
母が言うには「同居はいろいろ大変だったと思うよー」とのこと。
どちらの遺産はほぼもらうことはできず。母方の祖母が亡くなった時は、株式をもらいましたが全体の遺産から考えると微々たるものです。
母の気持ちを確かめる
母自身はどうしたいか不明ですが、私は同居は勘弁して欲しいですが、近くには住んで欲しいなと思っています。
折をみて、母自身はどうしたいか確認できれば良いのですが、コロナウイルスの影響もあって帰省すらできていない状態・・。
母に聞いてみたところ
・東京で住むというのは考えたことがなかった
・今の家なら生活できるけど、そこに家賃が払えるかと言えば払えないと思う
とのことでした。
お金だけが問題なら、何とかならないかなーと思いつつも、持病もあるので働くというのは難しい。
悩ましいですね。。
実家じまいで出てくる問題
著書には実家じまいをするにあたり勃発する問題が出てきます。
大きく5つの問題があり、著者がどう向き合ったかが描かれています。
自分に置き換えて考えてみると、自分が母を呼び寄せるときに置き換えてみてシミュレーションしてみました。
実家の片付け・断捨離
兄・私のモノはほぼないので大丈夫!笑
大きなものはほぼ捨てましたが、まだ使っている大きなタンスなどもあります。
引っ越しするときに持ってくるものを選別できるか問題だけです。
(こればっかりはその時じゃないと対応できない)
仏壇・墓じまい問題
母方の祖父祖母はお墓は無くお寺に納骨(お墓なし)
父方の祖父祖母は遠距離の父の実家近くにお墓があります。(叔父夫婦が管理)
父は、実家近くのお寺の共同墓地なので、墓じまいの心配はありません。
実家には父の仏壇がありますが、本で紹介されているように魂抜きをするか・もし引っ越し先に持っていきたいならそれは尊重したいです。
菩提寺によって違うようですが、持ち出す際の精抜き・入れる際の精入れをするとされています。
また仏壇は一般的な配送ではなく、美術品扱いでの配送になります。
引っ越しの際にも仏壇も一緒に引っ越し荷物になるのか、別になるのかの確認が必要のようです。
お金の問題
著者のご両親は65歳と若く働いているとのこと。
確かに東京であれば、仕事も見つかりそうですよね。(現実的には著者の仕事のお手伝いをされています)
私の母は働いておらず、おそらくこれから働くのは難しいです。
そうなると、収入は年金と株の配当金。
貯金がどの程度あるかは不明ですが、家賃のことを考えるとかなり厳しいです。
私が一人暮らしで住んでいたような家(木造モルタル)には住めないので、
少なくともエレベーター付きもしくは1階・ベットが置ける・床に段差がないなど条件を考えてしまいますね。
実家が売れるか問題
数年前に、実家の近くで売りに出ていた家がありますが、売りに出して1年ほどで買い手がつきました。
約〇百万円。最初の希望価格よりも100万?200万さげて書い手が見つかったとのこと。
我が家はどうだろうか・・と思いますが、売れない立地ではないようなので、うまく売れるといいなあ。
新しい住まいを借りれるのか問題
これは本を読んで「え~!そうなの~!!」とビックリしました。
というのも、私が一人暮らししていたときに60歳過ぎの方が引っ越してきたこともあるので
難関なのかとビックリです。
これも大家さんによって違うと思いますが、保証人がしっかりしている・借主の名義を母ではなく兄や私にする、などの工夫すれば大丈夫なようです。
著書で紹介されている日本シニア住宅相談員協会というのもありますので
相談してみるのもいいですね。
介護認定されれば、サービス付き高齢者向け住宅にも申し込みできますが、これも空きがでないと住めないです。
また、民間の老人ホームへと思うかもしれないですが、入居だけで〇百万とか・・・。我が家の財政では厳しいです。
お友達を離れるということに抵抗はないのか
著者のご両親はドライな感じな気もしますが、人それぞれですよねぇ。。
やっぱり周りからは肯定的な意見・否定的な意見もあったようですが
こういうときに性格がでるのかなと感じます。
また、実家を離れて新しいコミュニティに属せるのかという心配も少しあります。
心配をしていたけど、あっさり生活に慣れてくれればよいのですけどねぇ。
介護・実家問題は近い将来の課題として今から備えておこう。
母も70歳を過ぎ、そろそろ介護とかも必要になってくるかもしれません。
私も兄も実家を離れて首都圏暮らしのため、帰省するのは年に1回。
書著にもありますが、あと母が20年生きるとして会えるのが20回と考えると・・・寂しいですね。
思い立って、それとなく母に聞いてみたところ、持ち家・土地に愛着があるとかいう感じではなく一番の問題・気がかりなことはお金でした。
私の友達で親を民間の老人ホームに入れる初期費用+毎月の仕送りをしていたり、マンションを購入しようとしたり(持ち家に愛着があって断られた)。
すごいなーと思っていましたが、そろそろ私も真剣に考える時期がやってきたようです。
この本をきっかけにいろいろと調べてみたいと思います。
(もちろん母の気持ちを優先)