「湯の沢温泉 時の宿すみれ」に宿泊してみたかったという理由で決めた米沢旅行。
コンセプトが分かりやすく明確。こういう宿は珍しいなと思いました。
・時の宿すみれは、おふたり専用旅館。お一人様も3名様以上も受け付けしておりません。
・部屋にはテレビも時計も無いというちょっと大人の隠れ家的な感じ
・夜のお食事が“米沢牛づくし”ということ
・10室しかない、落ち着いた雰囲気
・貸切露天風呂がある
ゆっくりのんびりするのにピッタリな旅館ということで、ずっと宿泊してみたかったんですよね。
人気のある宿なので、週末はかなり先まで満室です。
時の宿すみれにオトクに宿泊方法
ふるさと納税「ふるなび」で山形県に寄付をすると、返礼品として30%分の旅行ポイントをもらうことができます。
例えば、100,000円の寄付で30,000ポイント(30,000円分)を使ってお得に宿泊できます。
予約はwebからできるので、ラクチン。おすすめです!
米沢駅から送迎。時の宿すみれに向かう
米沢駅の送迎あり(要予約)なので、15時30分にお願いしておきました。
米沢駅のロータリーに駅から宿までは15分で到着です。
途中、田んぼが沢山あるのですが、秋だったら、また違う風景なんだろうなあ。
運転手の方と話をしましたが、実は奥羽本線(山形線)・関根駅が最寄り駅で歩いて15分くらいだけど、1日6本しかないそうです。
チェックイン・アウトの時間帯にいい電車がないとのこと。
たまーに米沢駅や関根駅から歩いてくる人もいるそうですが、基本的には米沢駅から送迎か車で来る人がほとんどとのこと。
今回の送迎車は私たち1組だけでした。
時の宿すみれにチェックイン
車を入り口につけてもらい、中に入ります。
ロビーでチェックインの手続きをします。少し雨が降り始めてきたので、本降りになる前にチェックインできてよかったです。
ウェルカムドリンクとスイーツは、抹茶と宿オリジナルのナッツの入ったメレンゲ。こちらのメレンゲは宿でも販売しています。
一息ついてから、部屋に案内してもらいました。
【時の宿すみれの部屋】ヨーロピアンリゾート風ひめ
すみれの宿は全10部屋。部屋のタイプがすべて違います。
2Fのヨーロピアンリゾート風ひめを選びました。
和室で布団よりもベットがよかったという理由だけですが、すごく素敵なお部屋でした。
引き戸でドアを閉める音が響きにくくなっています。
(上の画像のみ、HPよりお借りしています。)
窓は絵のような新緑が望め、新幹線が見えました。
アロマの香りがほのかに感じられてリラックスできます。この棚の下に珈琲・紅茶・緑茶・電気ケルトのティファールがあります。
私はカフェインを飲まないようにしているし、オットと違う種類のお茶を飲む。二人で2種類のお茶を同時にいれることが多いです。
そのため、事前に急須を2個用意しておいてほしいと伝えておいたので、カップと2種類と急須2個用意されていました。
鍵は2個用意。お互いに好きなときに部屋に出入りできます。
洗面所はシンプルです。
アメニティは歯ブラシセット・コットンと綿棒・櫛・ヘアパックが1個。
トイレは写真に撮りませんでしたが、段差がなく広々していました。
洗面台の隣の扉をあけると、冷蔵庫があります。
冷蔵庫にはビール・チューハイが4種類2本ずつ。軽いお菓子・冷凍庫にハーゲンダッツが2個。
価格も良心的なお値段。
また、1階の酒蔵にあるワイン・日本酒は部屋でも飲むことができます。
作務衣と浴衣が用意されています。他にバスタオルは2枚・フェイスタオル1枚・足袋・ビニル袋・持ち運び用の網籠がありました。
足袋は嬉しいですね~。ストッキングしか持ってきていなかったので助かりました。
お風呂上りに履きましたが、履き心地がよく冷え予防にもなりました。
【時の宿すみれの温泉】内湯・貸し切り風呂
部屋にはお風呂がありません。
部屋に用意してある網籠にお風呂セットを入れて、温泉に向かいます。
内湯は「森と風の湯」と「時と光の湯」 入れ替え制
内湯はふたつあり「森と風の湯」と「時と光の湯」。
男女の入れ替えは夕食時なので、到着してすぐに入りました。
到着したときは「森と風の湯」が女湯。こちらは内湯と露天風呂がありました。
露天風呂のほうが熱めですが、気持ちいい~
翌朝入ったのが、「時と光の湯」
露天風呂はありませんが、露天で休憩できる椅子が2個あります。
どちらとも、新緑が綺麗に見えて、ゆったりのんびりできました。
貸切風呂は2箇所
内湯の奥に貸切風呂があります。予約制ではなく、入る時に札を掛けて入浴です。
木漏れ日の湯とせせらぎの湯の2つあります。
チェックインのときに注意がありますが、こちらの温泉は川に流れていく仕組みになっているので、石鹸は使えません。
ゆっくりと入浴のみです。
お二人様がコンセプトなので、2人で入浴するのにちょうどよいサイズの浴槽です。
ふたつの貸切風呂のちがいは石の浴槽と檜の浴槽になっています。
私は檜のほうが好きです。
そして、浴槽からは新緑が綺麗に見えて川のせせらぎが聞こえる予定が、まさかのどしゃぶり雨。
到着したときは小雨でしたが、いつの間にか雷雨になっていました・・
雨でも貸切風呂から見える新緑が素晴らしかったですが、秋の紅葉や雪景色など季節によって楽しめるお風呂です。
風呂あがりは作務衣と足袋
温泉を出て、宿が用意してくれていた作務衣に着替えてリラックスモード。
そして、冷えないように足袋も履きましたよ。
これがすごく履き心地がよく、冷えないのでよかったです。こういう気配りって嬉しい。
お風呂上りには井戸水が用意
内湯と貸切風呂の両方を入って、身体がポカポカ。ちょっと水分補給したいなと思ったら
チェックインしたときのロビーにはカウンターがあり、そこに井戸水が用意されています。
井戸水はまろやかで美味しいです。
東京に住んでいると「お風呂上りに井戸水」って最高の贅沢に感じます。
【時の宿すみれのロビー】広々としたロビー、外も散策しました
到着した日が大雨だったということもあり、ロビーを散策。
夕食時にお酒を飲むと決めているなら、酒蔵があるので、事前にワイン・日本酒を選んでおくのがオススメです。
お土産コーナーには米沢牛黄木のレトルトや山形のだしもあり
ロビーの一角にお土産コーナーもあります。
時の宿すみれの女将の実家は老舗正肉店「米沢牛黄木 」のレトルト食品をはじめ山形の名物だしもありましたよ。
酒蔵あり 夕食や部屋で飲むワイン日本酒は選ぶことができます。
本棚とお土産コーナーの間には酒蔵があります。
この酒蔵にはワイン・日本酒が用意。
カードを渡すと、夕食時にレストランであらかじめ用意してくれます。また、部屋やロビーで飲むことも可能。
牛肉メインの夕食なので白ワインよりも赤ワインのほうが多め。
高畠ワイナリーのスパークリングワイン善のシリーズもあります。
サイズがピッコロサイズ(200ml)フルボトル(750ml)と用意されています。
あまりピッコロサイズって置いてあるお店って少ないですが、二人で乾杯するのにちょうどよいサイズ。
お二人様専用宿だからこそのランナップですよね。
テレビがない代わりに本棚あり
すみれの宿にはテレビがない代わりに本棚があります。
部屋に持って行ってもかまいませんよということで本を物色。
小説やビジネス書、ゴルフ雑誌など。2泊3日で宿泊してじっくり読む感じかな。
本棚にあった読んだことのない「超訳ニーチェの言葉 」を読んでみました。
20代のころは外の観光ばかりでホテルは寝るところというイメージでした。
宿でゆっくり過ごすというのは40歳すぎてから贅沢だな~としみじみ感じます。
2日間かけてゆっくりと読み切りました。
すみれの宿を少しだけ散策
お風呂上りに美味しい井戸水を飲んで、外をみると土砂降りの雨
外を歩きたかったですが、さすがに無理なので、「超訳ニーチェの言葉 」を読んでいました。
翌朝は天気がよかったので少しだけ外を散策しました。
部屋からは木々しか見えませんし、送迎車も敷地に入って玄関までも木々や山菜など緑豊かです。
玄関には宿の名前「すみれ」が綺麗に咲いています。
入り口の生け花はすみれを意識した色使い。
本当に自然が豊かな中に宿がありました。
【時の宿すみれの食事】夕食・朝食とも牛肉を堪能できます
夕食・朝食ともに1階のレストランにて食事です。
席の指定はできず、宿の方にお任せです。
夕食は1階レストランのカウンター席。 メインはステーキ
夕食の時間は18時から19時の間に来てくださいという案内でしたので、18時15分くらいにうかがいました。
私たちが一番のり。とはいっても、18時30分には全組(3組)が席についていました。
米沢といえば、やっぱり米沢牛。
時の宿すみれの女将の実家は老舗正肉店「米沢牛黄木 」。
もちろん湯の沢温泉 時の宿すみれの夕食は米沢牛三昧の料理です!
個室とカウンター席があり、私たちはカウンター席に案内してもらいました。
カウンターは鉄板があり、ステーキを焼いているところを楽しむことができます。カウンターは4組まで座ることができます。
この日に宿泊していたのは3組ですべてステーキをチョイスしていたので、みんなカウンター席でしたよ。
やっぱりステーキを食べるならカウンターのほうがいいですよね!
予約後に事前にメイン料理を決めて欲しいとメール連絡がありました。
メイン料理は二人ともおなじ料理を選択
- サーロインステーキ
- ランプステーキ
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
- フィレステーキ(+3,000円)
やっぱり、最初はオススメのサーロインステーキだよねということでサーロインステーキを選んでおきました。
ボトルのワインや日本酒は酒蔵で選ぶのでメニューはありません。
レストランでのメニューはグラス売りのもののみ。
ボトルで何か飲みたいときには酒蔵で選んでおく必要があります。
グラス売りのは、ワインや地酒・焼酎など用意されています。ノンアルコール・ソフトドリンクももちろんあります。
グラスのスパークリングワインがない代わりにピッコロサイズ(200ml)のボトルのスパークリングワインがあります。ちょうどグラス2杯分なので2人専用宿にはちょうどよい大きさですね。
乾杯でピッコロサイズのスパークリングワイン、その後は赤ワインはハーフボトルにしました。
※席を立って、酒蔵で選んできました。
夕食のお品書き
時の宿すみれの夕食は全10品の牛肉づくしのフルコースです。
味のある筆書きのお品書きです。
目の前には今日焼かれるサーロインステーキがすでにスタンバイされています。(3組6名分)
いつ焼き始めるか、楽しみ!!
グラスのスパークリングワインがない代わりにピッコロサイズ(200ml)が用意されています。2杯分なのでちょうどよいサイズです。
しかも、今日、行ってきたばかりの高畠ワイナリーの善yoshi!
少しグラスに色気が足りませんが、酸がきりっとしていて、いつ飲んでも美味しいです。
はちのすはイタリア語でトリッパ。トマト煮込みになっています。かいのみは周りのみそソースと一緒に食べてくださいとのこと。
トリッパはよく煮込まれていてスパークリングワインが進みますね!かいのみがすごく柔らかくて、こちらも美味しい。
最初の一品がすごく美味しくて、料理への期待が高まります。
温かいスープです。ちょうど大雨だったので、冷たいスープじゃなくてよかったですよ・・
黒胡麻の風味が濃厚なのですが、しぐれ煮もちゃんと感じられます。
人参がすごく甘い!マンゴーソースですが、酸味と甘みのバランスがいい感じです。しきんぼって初めて聞いた部位ですが、柔らかいですね。
フルボトルだと飲みすぎてしまいそうなので、ハーフボトルとおもったらこの1種類のみでした。
牛肉コースだし、カベルネソーヴィニヨン主体で2016年ならいいかなということでこちらをチョイス。
最初はやや硬いですが、ゆっくりと食事をしているので、だんだんと香りや味わいが開いてきました。
ベリーやカカオなど落ち着いた香り。青さがなく、果実感が豊か。牛肉との相性もよく、美味しかったです。
Gaston Medoc ガストンメドック
生産地 フランス ボルドー オーメドック
ヴィンテージ 2016
品種 カベルネソーヴィニヨン70% メルロー 25% プティベルドー 5%
酒かすの風味がしっかり感じられます。
山菜も美味しくて、パンを使って、綺麗に食べきりました。
赤パプリカの味がしっかり感じられます。烏龍茶はよくわかりませんでしたが、さっぱりして美味しいです。
さて、グラニテも出てきたので、ここからメインへ突入です!
時の宿すみれの名物のにぎりです。
大トロのポワレはもちろん美味しいですが、内もものあぶりのにぎりの上はふきのとうだったかな、これがまたいいアクセントになっていて、こちらも美味しいです。
翌朝知りましたが、追加で注文も可能だったようです。
そんなに食べれないけど・・食べている時だったらかなり迷ったかも。。
女将の実家「黄木精肉店」でも販売しているすみれ漬け焼き。
味噌酒粕の風味がすごく感じられます。
付け合わせの若い筍は自分で皮をむいて食べるのですが、すみれ漬けの風味ともよくあっていて美味しかったです。
桜のジュレと桜の葉が非常によい香り。お肉はもちろん、うるい・筍、どちらも美味しかったです。
そろそろといった感じで、サーロインステーキの焼き加減を聞かれます。私はミディアムレアでお願いしました。
カウンターなので、焼いている様子を見ながら、お酒を楽しめるってよいですね。
3枚同時に焼いているので、自分はどの肉なのか!?気になるところ。。
他の方たちとも同じタイミングでメインが提供されました。
机にはステーキソースとわさびと塩が3種類(イタリア・モンゴル・ヒマラヤ)
すりたてわさびが好きなので、先にわさびだけで食べてみたところ、辛みだけでなく甘味も感じられて美味しい・・
凍みこんにゃくが入っていて、椎茸の戻し汁がとっても美味しい。
さっぱりとしたお出汁で完飲しました。
ミディアムレアのいいピンク色です。そのまま食べても美味しい。
サーロインなので、脂がしっかり感じられますがしつこくない。赤ワインもいい感じに開いて、本当に美味しくて、幸せ。
もしよければ白いご飯も用意できますが、と声をかけていただき、ご飯も頂きました。
白いご飯とサーロインもまた格別。結局、ステーキソースを使うことなく食べきってしまいました。
おこげの香ばしい香りと牛骨スープ。白いご飯を食べたので、食べれるかなと不安でしたが、まったく問題なく美味しく頂きました。
デザートは場所を変えてラウンジに移動
あいにくの大雨ですが、それはしょうがない。冬の雪景色を想像するだけでも格別ですよね。
最後にシェフが料理説明とご挨拶に来てくださいました。お料理のことなど少ししてデザートを頂きました。
最後までしっかりと美味しい。
ハーブティーを頂き、牛肉フルコースが終わり、大満足です。美味しかった~!!
部屋でくつろぎたかったので、ハーブティーが少し残っていましたが、部屋にお持ち帰り。
本の続きを読みながら、ゆっくりと部屋で飲みました
最初は牛肉をそんなに食べれるかなという心配も少しありました。
実際に食べてみると、牛肉のいろいろな部位をそれぞれの調理法で楽しめます。
どれも美味しくて、大満足です。
翌日は胃もたれせず、朝食をしっかりいただけました。
また、お二人様専用宿というコンセプトなので、カウンター席でも二人用という距離感があり、プライベートも守られている感じがあってよかったです。
朝食は1階の個室。美味しい白米と少しずつ沢山のおかず
食事は昨日と同じ食事処です。
カウンターではなく、個室風のところで朝食です。テーブルにしゃぶしゃぶやすき焼き用IHが埋め込まれています。
到着すると、温泉卵・とろろ・冷奴がスタンバイされています。
味噌汁は牛肉が入っていて濃厚。朝にも牛肉とは贅沢です!
朝ごはんの定番の温泉卵・とろろ・冷奴。
中央のおかずたちは、少しずつですが、ボリュームもしっかりあります。
中央のソーセージは牛肉入りのもの。ソーセージ上の牛肉のにこごりも美味しかったです。夜にしっかり食べたので、食べれるかなと思いましたが、しっかりと完食。
昨日の夜にあれだけ食べたのに、全然胃もたれしていなくて。。やっぱりいいお肉はもたれないんですね。
こちらのテーブルには昨日食べたすみれ漬けの案内。これ本当に美味しかった。また、何かの機会に通販しようと思います。
そして、裏面には昨日食べた大とろポワレのにぎりの追加オーダーの案内が!
お腹一杯だけど、食べたくなるよね。。
昨日、知らなくてよかったです(苦笑)
時の宿すみれは居心地抜のお宿
オットはお風呂に入りに行き、私は宿を出る準備。あっという間の1泊2日。
米沢駅まで送迎車で送ってもらいました。
車の中でいろいろと伺ったところ、印象的だったのが、年末年始は連泊される人が多いとのこと。多分、これって常連さんたちなのでしょうね。
米沢駅間の送迎があるのでそこまで頑張れば、後はゆっくりのんびり3日間過ごしたい!という人にはぴったりなお宿。
お二人様限定宿という制限がありますが、わいわいとしたグループが確実にいないのでそういうった安心感があり、ゆっくりしたい人にはおすすめです。
のんびりゆっくりと、温泉と美味しい牛肉を堪能できた1泊2日の時の宿すみれ宿泊でした。
時の宿すみれにオトクに宿泊方法
ふるさと納税「ふるなび」で山形県に寄付をすると、返礼品として30%分の旅行ポイントをもらうことができます。
例えば、100,000円の寄付で30,000ポイント(30,000円分)を使ってお得に宿泊できます。
予約はwebからできるので、ラクチン。おすすめです!