ずっと行ってみたかった、キリマンジャロ登山ツアー。
2022年5月に申し込みをし、2022年9月に無事にキリマンジャロ登頂をしました!
- キリマンジャロ登山のためのトレーニング
- 高山病予防のダイアモックスについて
- 予防接種のこと
キリマンジャロ登山のためのトレーニング
キリマンジャロ登山は、ピッケル・アイゼンワークのような用具は通常は必要としないため、特別な技術は要りません。
とにかく体力が必須です!!
初日から3日目までの行程は1日5時間前後と長くはありません。
とはいえ、山頂アタック日は深夜に出発し、山頂へ。その後は休憩をしますが午後まで行動しっぱなし。
さらに標高が高いため、身体の酸素が少なくなるため、筋肉を動かす力が減ります。
とにかく、体力作りが欠かせません。軽い散歩では明らかに強度不足です。
他社のサイトをみるとシーズンによっては、稀にアイゼンがあったほうが良いこともあるそうです。心配であれば、ツアー会社に確認したほうがよいと思います。
ほぼ毎週、登山
調べているときに見つけた「株式会社ミウラ・ドルフィンズ 登山体をつくる効果的な方法」にありますが、
“登山”で脚力を強くするためには、1ヶ月に3〜4回の登山をすることが必要!!とのこと。
ということで、私も5月からせっせと登山をしました。
2022年3月
2022年3月は、キリマンジャロというよりも利尻山トレッキングのトレーニングです。
三鷹からも近い、高尾山に通っていました。
陣馬山から高尾山のコースタイム記録 平日はやっぱり空いている。2022年3月
2022年4月
4月中旬に勢いでキリマンジャロ登山ツアーを申し込みしたので、ここから怒涛の登山トレーニングが始まります。
ゴールデンウィークに神奈川県・大山へ。
ゴールデンウィークということもあり、とっても混雑していましたが、帰りの温泉は気持ちよかったです!
ゴールデンウィークに神奈川県大山登山|混雑具合・ケーブルカー使わないコースタイムの記録
2022年5月
神奈川県大山登山|アクセス・コースタイム・大山名水の補給場所
2022年6月
高尾山から景信山往復|早朝の混雑具合・行動食・コースタイムの記録 2022年6月
なめちゃいけない!筑波山登山|ケーブルカーを使わないコースタイム
2022年7月
【100名山】利尻山(利尻富士)登山の記録/登山装備・服装もご紹介
本当に快晴で!楽しかったです。
今回は観光らしいことができなかったので、利尻登山+島観光もしてみたいです。
登山初心者にもオススメ!奥多摩御嶽山から日の出山からつるつる温泉
2022年8月
8月はとにかく暑い。鍋割山でカメラを紛失したのは金銭的にも精神的にもショックでした・・・。
鍋割山で鍋焼きうどん│暑さでぼーとしていたせいかカメラ紛失。。
2022年9月
9月は富士山で高所トレーニングで最後。
本当はもう一回くらい登山したかったんですが、予定と天候がうまくかみあわず。
富士山登山(吉田口) 弾丸登山ではないけど、深夜登山はつらい(記事執筆中)
水泳
元々、趣味で水泳をしています。筋力は付きませんが、体力作りにはぴったりです。
酸素を取り込める力を付けるために意識的に週1回40分程度泳いでいました。
三鷹市SUBARU総合スポーツセンターの温水プールに通っている感想
ヨガ・ピラティス・ストレッチ
それ以外の平日は、ほぼ毎日オンラインフットネス ソエル(SOELU)。
体幹トレーニングを意識して、ヨガも強度高めのものやピラティス、ストレッチなどを行いました。
SOELU(ソエル)の体験レッスン・申し込み・受講方法を解説|1年以上継続している私の感想と効果も!
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高所順応トレーニング
体力作りとはは別に高所順応トレーニングが必要です。
高山病にならないように、登山中に気を付けること以外に、事前にできることはしておきました。
3000m以上の登山をしておくこと。
大体1か月前くらい前には~とネットで見たので(出展元不明ですが)、9月上旬に富士山登山をしました。
効果があったかは不明。
富士山登山は、体力作りで7月に、高所順応トレーニングで9月に。1シーズンで2回行いました。
私は手軽に富士山登山をしましたが、アルプスで3000m越えでももちろん問題なしです。
7月の富士登山 サンシャインツアーで富士山登山(富士宮ルート)した感想・行程・注意点
9月の富士登山は吉田口ルートです!
低酸素トレーニングルームの利用
キリマンジャロ登山するかたがよく利用される、低酸素トレーニング。
東京都千駄ヶ谷にあるミウラドルフィンズが有名ですね。
私は利用しませんでしたが、同じツアーで通ったよーという方が数名いらっしゃいました。
他にはスクワット・ランニングもオススメ
私は行いませんでしたが、足の筋肉をつけるということでスクワットやランニングもオススメされる人が多めです。
高山病予防
キリマンジャロは、火口部クレータの端ギルマンズポイント(5685m)、最高地点ウフルピーク(5,895m)です。
酸素濃度は気圧に比例しますので、気圧が低ければ、その分だけ酸素濃度も減ります。
つまり平地では1気圧=1013hPa、富士山頂の気圧は約650hPaですので、酸素濃度は平地の約2/3になります。
標高5895mのキリマンジャロでは約500hPaですので、平地のちょうど半分の酸素濃度になります。
水分補給は一日2L以上
食事以外に2L以上は飲むようにと言われました。
日本の登山と違って、キリマンジャロ登山の成功のカギは水分補給にあります。
登山中のこまめな水分補給と小屋についてから夕食までのお茶タイムでガンガン飲みました。
水分補給をしっかりしていて、ダイアモックスを服用しているためトイレも頻繁に行きますが、それはしょうがないです。
夜中はトイレのために3~4回起きました。これもキリマンジェロ登山の思い出のひとつです。
水分補給の医学根拠は「高所の気象と医学の知識で高山病対策を!」を読んでいただければと思います。
非常に分かりやすく、飲まないとね!と水分補給を頑張れますよ。
ボス(ヤマカラの社長山田さん)も
「日本の登山の常識は捨てる。キリマンジャロ登山山頂成功させたいなら、つべこべ言わずに水分補給。
あとは呼吸をしっかりして、右足・左足を動かす」
とおっしゃっておりました。
しっかりと呼吸
普段も登山中も意識をして腹式呼吸をして、積極的に酸素を取り込みます。
個人的にヨガと水泳のおかげで呼吸がしっかりできていたかなーと思っています。
食べすぎない。腹7分目
食べ物の消化に酸素を使いすぎないように、食べすぎないこと。そして、よく噛んで食べる。
夕食時は大鍋からお皿に取り分けてくれる時に量を指定するのは難しかったです。「少な目」とか言うと、時間がかかりますからね。。
夕食は、私は食べきれたので問題なかったです。が!ランチは量が多くて、残した時もあります。
文化的に「お腹いっぱい食べてもらう」ですし、食べないと力がでないよーという考えなんだと思われます。
身体を冷やさない。特に頭
寒いと身体で熱を作り始める=酸素消耗につながります。
また、寒いと体が冷え呼吸数が減ります。
身体は上着を着たりするのですが、意外と忘れやすいのが頭。
夜は冷えるので、ニット帽を被るようにしていました。
ダイアモックスを服用する
ダイアモックスは、緑内障の薬ですが、高山病の予防に効果があります。
ダイアモックス(アセタゾラミド)には脳の血管を拡げる働きがあります。
脳の血管が拡張すると脳内の血流が増すため、高地で生じる脳内の低酸素状態が改善されます。
また、ダイアモックスを服用すると呼吸中枢が刺激され、呼吸回数が増えるため、血液中の酸素の量が増えます。
ダイアモックスは処方箋なしで一般の薬局で購入することはできません。
病院に行って医師を相談して、処方箋を貰い、処方してもらえます。
私は予防接種を受けた時に一緒に処方してもらいましたが、旅行外来(トラベルクリニック)などで処方してもらえます。
近くの眼科「ダイアモックス 処方」で検索すると出てきます。
千駄ヶ谷インターナショナルは「当院の開院以来、当院で上記の予防薬の処方を受けて臨まれた方は、全員キリマンジャロの登頂に成功しています。」
おお、なんだか縁起がよさそう!
服用したのは登山1日目夜、2日目朝・夜、3日目朝の合計5回です。
副作用で主に頻尿、手足のしびれがあります。
ただでさえ、普段よりも水分を取っているので頻尿は避けられません。
服用中は、夜中にトイレに3,4回は起きています。
予防接種は黄熱病とA型肝炎
日本からタンザニア入国であれば黄熱予防接種証明書(イエローカード)携行は不要です。
今回はドーハ経由ですが、なんらかの理由でケニア経由などになり、 黄熱予防接種証明書(イエローカード) が必要になる場合もあるそうです。
説明会のときに、万が一もあるので黄熱予防接種をしておくようにということでした。
まれに、ケニア経由タンザニア入国の時にイエローカードをチェックされる人もいるようなので、、英語でやり取りできないし。だったら事前に接種しておこうかなと。
黄熱ワクチン接種は 「厚生労働省 黄熱について」 をスクロールして下のほうに47都道府県の検疫所・機関で接種可能です。
黄熱の予防接種証明書(イエローカード)の有効期間は「生涯有効」です。
ついでにA型肝炎ワクチンも接種してもらいました。
衛生状態の悪い場所に滞在する場合は接種が推奨されています。
A型肝炎ワクチンは
2回接種で10年ほど効果があるそうなので、
今後も見据えて接種しました。
東京医科大学病院で黄熱病(17,000円)・A型肝炎の予防接種(10,800円)、ダイアモックスと下痢止めの薬の処方をしてもらいました。
キリマンジャロ登山で高山病症状はほぼ出ず、登頂できました
事前準備&登山中にもいろいろと気を付けたおかげもあり、高山病症状はほぼ出ずにキリマンジャロの最高峰ウルフピーク(5,895m)登頂しました!
私の高山症状は2つ。
- キボハットについたときに、鼻をかむと鼻血混じりだったこと
- ステラポイント(5739m)すぎから吐き気があり、吐いたこと(実際は吐くものがなくて胃液でしたが)
吐き気はありましたが、フラフラになったり、極度の眠気に襲われることもなく。
自分の足で歩いて、登頂できました。とはいっても、下山は
「キリマンジャロ登山の登頂の秘訣」は3つ
5000m超えは日本の山の常識は役に立ちません。
キリマンジェロに入山したら、やることは3つ
- ダイアモックスを服用する
- とにかく水を飲む
- 常に意識して呼吸する
あとは、歩くだけ!技術的なことはいりません。とにかく歩くだけです。
文字にすると簡単なことですが、本当にキツかったです(苦笑)